5/26 自転車通勤:交差点での事故を防ぐ渡り方 〜Cycling UK × JCTA Guidance〜

自転車通勤のための

交差点通過時の注意点

自転車事故の7割以上が、交差点、または交差点の近くで起こっていると言われています。

以下のビデオに注意事項をまとめましたので、走行時の参考になさってください。また、翻訳も追記しましたので、映像と共にご参照ください。

〜本ビデオは、JCTAが提携する英国自転車協会Cycling UKが製作したものです。日本と少し異なる部分はございますが、状況に応じて、ご参考にしていただければと存じます〜

How to cycle safely at road junctions >自転車で安全にどう交差点を走るか

00:02 自転車事故の実に70%以上が交差点、または交差点の近くで起こっています。
00:09 では一般的な交差点で、どのように運転するのかよいか、お話ししましょう。

Basic Road Positioning>道路のどこを走るのが安全か
00:12 まず最初に、道路のどこを走るのかということですが、少なくとも腕の長さ分は縁石から離れます。
00:22 停車中の車の横を通る時には、ドアの幅以上の間隔をとって走りましょう。
00:27 道路の中央寄りに車線を変更する時は、常に右肩越しに後方を見て安全を確認します。

Passing Side Road>脇道を通過する
00:35 脇道がある交差点では左肩越しに後方を見て安全を確認します。その上で道路の中央寄りに出て、脇道から出てくる車などがないか確認します。
00:48 脇道通過後、今度は左肩越しに後方を見て安全を確認し、縁石から少なくとも肩の長さ分離れたレーンに戻ります。

Turning right from a major to minor Road>広い道路から狭い道路に右折する
01:01 広い道路から狭い道路に右折する時は、交差点の十分手前で右肩越しに後方を見て、後ろから近ずく車両がないか確認します。
01:14 もし後方に誰かいれば、アイコンタクトを取ります。安全を確認して、手信号などで明確に合図をして、右側、少し中央寄りに走行車線を変更し、交差点に近づくようにします。
01:23 交差点に近づいたら、近づいてくる車両に注意し、安全を確認したのちに右折します。
01:32 もしも、近づいてくる車両が、交差点で止まってくれたら、よく前方を見て安全確認をし、曲がります。
01:48 車が途切れず右折できない場合、車が途切れるまで待ちますが、この際、道路の中央寄りで停車して後方の車をストップしていても、あまりに怖がらないようにし、その場所にいて、車が切れたら、再度右肩越しに後方の安全確認をしてから曲がり、また腕の長さ分、縁石から話したレーンに入ります。

Turning left from a major to minor Road>広い道路から狭い道路に左折する
02:13 広い道路から狭い道路に左折する時には、交差点の十分手前で右肩越しに後方を見て安全確認をし、可能であれば、後方にいるドライバーとアイコンタクトを取ります。
02:21 その上で、道路中央寄りに出て、左折の手信号をし、曲がる前にもう一度今度は左肩越しに、後ろから他の自転車を追い越そうとしていないかどうか確認します。
02:32 左折後は、縁石に寄リ過ぎないようにします。(寄りすぎると)車が後ろから追い越しをかけてくる可能性があるため、特に狭い道路の時は危険です。
02:46(駐車車両があるなど)狭い場所を通り超してから、縁石から肩の長さ分離れた元々のレーンに車線を変更します。
02:59 狭い道路から広い道路に左折する際、交差点に近づいたら左折の手信号をする前に、右肩越しに後方を見て安全を確認し、少し道路の中央寄りに膨らませます。
03:05 右側から車が近づいて来ているようであれば、手前に止まり、先に車を行かせます。
03:11 左折の時は、曲がった先に路上に穴があったり危険物があったりすることがあるので、やや大回りをしてから、腕の長さの幅をとったレーンに戻ります。

Turning right from a minor to a major Road >狭い道路から広い道路に右折する
03:31 交差点に近づいたら、肩越しに後方確認をします。もし誰も後方にいなければ特に手信号をする必要はありません。他の人に自分の意図を伝えるために少し道路の中央寄りに出て安全を確認しますが、センターライン横まで出てはなりません。
03:45 もしセンターラインギリギリまで出てしまうと、前方左から右折する車に引っ掛けられる可能性があるからです。
03:50 安全を確認した上で、素早く右折します。そうすることで、次に近づいてくる車に時間的余裕を上げることができます。
03:57 右折後安全を確認した上で、元々の腕の長さの距離に走行レーンを取るようにします。

ご注意:上記内容は、日本の道路交通法と合致しない部分がございます。

例えば、道路交通法では、道路のできるだけ左端を走ると言うことになっていますし、右折のやり方も違います。以下、ご参照ください。

第三十四条 車両は、左折するときは、あらかじめその前からできる限り道路の左側端に寄り、かつ、できる限り道路の左側端に沿つて(道路標識等により通行すべき部分が指定されているときは、その指定された部分を通行して)徐行しなければならない。
3 軽車両は、右折するときは、あらかじめその前からできる限り道路の左側端に寄り、かつ、交差点の側端に沿つて徐行しなければならない。

以上、安全な走行を心がけていただければと存じます。

Cycling UK & JCTA