2000年代始め、東京でしていた自転車通勤をロンドンでもしようとした際、自転車がほとんど走っていないことに落胆しました。2018年を迎えようという今、朝夕のロンドン都心には仕事場や学校に向かう人々の自転車が川のように流れています。
自転車に親しむ人の急増にともない、ツーリングを楽しんだり、自転車を持って旅行に行く人数も急増中で、観光地での受け入れ体制や、空港や鉄道駅など交通機関の対応もこの十数年でだいぶ整ってきました。関連ビジネスも続々登場しています。
英国で起きたこの変化を可能にしたパワーの源は、自転車の魅力と可能性を見出した人たちがNGOなどを通して情報発信し、提案し、行政などと協力してきた行動力にあります。この成功に学び、JCTAでもより多くの人が自転車に親しみ、旅や観光を通じて人生の豊かさを高めるお手伝いができればと思っています。また、日本にサイクリングに行きたいけれど情報がないという嘆きも最近非常によく聞かされるので、こちらにも取り組んでみたいと思っています。