The Dutch Reach〜車のドアを開ける時は左手で!

Car-dooring is a huge problem for cyclists

The Dutch Reach〜車のドアを開ける時は左手で!

英国では車のドライバーさんの35% が、ドアを開ける時に後ろから来る自転車を確認していないと言われています。 自転車が停車中の車に近づいた時に、車のドアが突然開くと自転車は急な対応ができず、衝突し大きな事故につながります。これを防ぐため、英国では、 ‘Dutch Reach’ (ドアから遠い手で、ドアを開ける)よう、ドライバーの方々にお願いしています。

Dutch Reach(ダッチ・リーチ)とは?

ダッチ・リーチとは、ドアに近い方の手で開けるのではなく、敢えて遠い方の手、つまり左手で開けることです。そうするで体全体が自然に右後ろに向くことになり、後方から近づくサイクリストに気づくことができるだけでなく、ドアを大きく開けることができません。

なぜ、ダッチ・リーチか?

英国では警察が把握しているだけでも、毎年、国全体で突然開けられた車のドアに衝突し、500名以上のサイクリストが怪我をしているとのことです。

日本でも通勤通学などで自転車に乗る人が増える傾向にあります。ドライバーの皆様には「左手でドアを開ける!」ことを習慣づけていただければ幸いです。

以下の映像は、車に乗った女性がにこやかな表情で車のドアを開けたところに自転車が突っ込むという衝撃的な画面からスタートします。大まかに翻訳していますので、ご参考になさってください。

後方から自転車が近づいている時に車のドアを開けることがどれだけ危険か、多くのドライバーの皆様が気づいていません。英国では急に車のドアが開いて、毎年60名ものサイクリストが亡くなっています。
急に開いたドアをとっさに避けることは難しく、また避けるために大きく道路の中央に出なくては行けません。
これは、左手でドアを開けるという単純な方法(ダッチ・リーチ)で回避することができます。では具体的に、どうすれば良いのか見せしましょう。
ドアに近い手で開けるのではなく、遠い手、つまり左手で開けるようにするのです。左手でドアを開けるためには体を大きく右後方に向けることになり、ドアを開く際もドアを大きく開けることができません。またこれは運転席にいる人だけではなく、助手席にいる人も同様に(つまり、左手で開けるのではなく、遠い方の手)右手で開けるように習慣づけて下さい。習慣づけることで多くの命が救われます。
急いでいる時は特に忘れがちです。車から降りる時、また、人を乗せていて、降りてもらう時は十分に気をつけましょう。注)本ページは、JCTAが提携する英国サイクリング協会「Cycling UK」の許可を取り、翻訳編集しているものです