新しい生活様式でのサイクリング・ソーシャルディスタンシングの取り方
全国的に緊急事態宣言が解除されました。地域によっては、ソロライドから徐々に小グループでのライドの企画を検討される方もあるかと思いますが、まず大前提として、解除前と同様に人を感染させない・自分も感染しないライドを心がけることが重要です。そのためには2〜4名までの少人数で行うこと、そしてトレイン・ライドは決して行わない。そして路上トラブルもソーシャルディスタンスを取るために、人を頼らないよう自分でメンテナンスできるようにします。
1、ルールを知る!
・自分の国、地域の行動制限について、またどこまで受容されているのか、きちんと知る
いまどのような行動制限を課せられているのかを知らなければ、どうしてよいのか判断がつきません。コロナ下では、進捗に従いルール(行動規制)も変わっていきますし、それは国や地域によっても異なります。
現在では多くの地域で、ライドイベントは元より、グループライドも自粛ですが、徐々に「新しい生活様式」サイクリングの形が模索されるようになるかと存じます。国や地域が出す指針や状況に常にアンテナを張り、その指針に従ってサイクリングをするよう、お願いします。
2、走行計画を立て、危険を回避
・町の中心部は避ける
・景色の良い観光スポットを避ける
・誰もが行くサイクリングロードは避ける
・自前のコーヒーとケーキを!
・人から携帯工具を借りない
・路上メンテナンスも人を頼らない
走る前に走行プランを立てることで危険を減らすことができます。出来るだけ人の密集する町の中心部を避ける。また、周辺の景色の美しい観光スポットも多くの人出が予想されるので避けます。誰もが知っているような人気サイクリングルート(CR)も人が集中するので避けましょう。
出来るだけ、人の少ないルートを選べば、交差点などでも他のサイクリストと密になって待たずに済みます。カフェへの立ち寄りもサイクリングの楽しみの一つですが、飲み物とお菓子を持参すれば、混雑したカフェに立ち寄ることもありません。
「今は、人出の多い観光スポットやサイクリングロードなどを避け、独自のルートを開拓する好機です!」
もし立ち寄りたいスポットなどがある場合には、その施設がオープンか、また開店時間はいつかダブルチェックをするとともに、人混みが多いことが予想される(時短営業の場合は通常より混むことも!)ときには、予め、ジャージのポケットかサドルバッグに手作りケーキとコーヒーを入れていくのも良いでしょう。
出かける前に携帯工具も準備します。スペアのインナーチューブ、タイヤレバー、携帯用ポンプ、携帯工具などは、誰でも持っているから、人に借りれば良いという考えは捨てて、自分で必要なものは全て持つようにします。また、言うまでもないことですが、路上トラブルも人を頼らず、自分で修理できるようにしておきます。
3、自分の行動に責任を持つ
・追い越す時は、十分離れる(左横のスペース)
・元のレーンに戻る時も後ろの人との距離を十分保ってから戻る
・信号待ちでは、前のサイクリストと離れて停まる
・信号が変わってもすぐに発信せず、前のサイクリストが走り出してから発信する
・背後から車を追い越させる時は、一人ずつ追い越せるよう、距離をとる
走りに行くときは、周りの人の動きに注意すると同時に、周りの人に対する配慮を忘れては行けません。
追い越す時には十分なスペースをとって追い越し、元のレーンに戻る時も後ろの人との距離を十分に空けてから戻ります。交差点で止まる時は、前の人と十分な間隔を取ります。信号が変わってもすぐに走り出さず、前のサイクリストが発進してから距離をとって、自分も走り始めましょう。
背後から近づく車両がどのような動きをするか気をつけましょう。一人であれば、追い越す時に十分なスペースをとってくれる車でも、数名が列になっていると近づいて追い越さざるを得ない状況になることもあります。ですので、2名以上が列になる時には、車が適切な距離をとって追い越せるように前の人と離れるようにします。
以上、状況を常に確認し、きちんと判断してサイクリングを楽しみましょう!
presented by Cycling UK and JCTA