日本サイクルツーリズム推進協会は、子供のための自転車教育を推進するため、英国運輸省のカリキュラムであるBikeabilityトレーニングを教えることのできる質の高いインストラクター養成とインストラクター認定制度を導入しています。
〜JCTAの自転車教育について〜
JCTAは140年の歴史を持つ英国のサイクリング協会「Cycling UK(CTC)」と提携し、英国運輸省の自転車教育カリキュラムとCTCが培ってきたノウハウを使い、青少年のための自転車教育を推進しています。
このカリキュラムは選手育成のためのものとは一線をし、子供たちの身近な暮らしの中で自転車の乗る時に何に注意しなければならないのか、また、他の車両や歩行者とどのように仲良く互いに尊重しながら、サイクリングを楽しむのかについて考えながら学んでいくというものです。
(1) サイクリングインストラクター制度には3つの資格があります
1.インストラクター B 級
ランバイクを使った乗り方教室、Bikeabilityのレベル1、及びレベル2の1部を教えることのできる資格です。
2.インストラクター A級
インストラクター B 級の内容に加え、レベル2の全体,及びレベル3の内容を教えることのできる資格です
3.インストラクター・トレイナー
インストラクターの養成を行う事のできる資格です。
(2) 主な学習内容
1.Bikeabilityトレーニングへの理解
2.インストラクターの役割と責任
3.指導上のリスクの認識とリスクを最小限に押えるための知識とスキル
4.授業のプランニングと準備、授業の進め方
5.受講生の学習意欲の引き出し方と受講生評価の重要性
6.ラーニングプロセス、ならびに個性や能力の異なる受講生への対応
7.チャイルドプロテクション(児童保護)
8.自身のパフォーマンスの振り返りと自己弁析・評価
本講習会を修了し、当協会が定める認定基準に達した方々には、日本サイクルツーリズム推進協会の認定インストラクターとして、ご活躍いただけます。
レベル1
①自転車の安全な装備と服装について理解する
②簡単なバイクチェックを行う
③補助なしで自転車を乗り降りする
④補助なしで発進し、ペダリングを行う
⑤補助なしで停止する
⑥補助なしで1分以上、走り続ける
⑦行きたい方向に自転車を走らせる
⑧ギアを正しく使う(ギアがある場合)
⑨ふらつかずに、すばやく停止する
⑩障害物を避けて、安全に走行する
⑪ふらつかずに、回りをみる(背後も含めて)
⑫片手を離し、ふらつかずに走る
⑬(任意)他のサイクリストや歩行者を歩道や道路を共有する
レベル2
①レベル1で学んだ事が実践できる
②道路に出る
③道路で自転車を停止させる
④道路のどこを走るか理解する
⑤危ない箇所に気づく
⑥Uターンをする
⑦停車中の車やゆっくり走っている車を追い越す
⑧脇道と交差している道路を通り抜ける
⑨他の道路使用者に意思表示する
⑩左折して狭い道路に入る
⑪左折して広い道路に出る
⑫右折して広い道路に出る
⑬広い道路を右折して狭い道路に入る
⑭安全に走行するためにどうすべきかを理解し意思決定ができる
⑮道路標識を理解する
以下、オプション(任意)項目
⑯自転車専用のレーンなどを理解し、適切に利用する
⑰狭い道路の交差点を直進する
レベル3
①レベル2での学習項目が実践出来る
②より長い距離を走る準備をする
③より高度な走行位置について理解する
④渋滞している車の脇を通り抜ける
⑤危険箇所を認識し、危険を回避する行動をとる
⑥車、特に大型車の死角を理解する
⑦荒れた路面を走行する
など
・参加したお子さんの声
ハラハラ、ドキドキの自転車講習
私は、西田さんと竹之内さんに教えてもらった講習で、自転車は交通ルールを守って楽しく乗る、
ということを知りました。……(中略)……下り坂は、ブレーキを少しかけながら下りましょう。…自転車の乗るときの位置、おりる位置は左。右で乗ったりおりたりしてしまうと、車が通るのに、
じゃまになるからです。…私は、自転車の講習で、たくさんのことを学びました。そして、自転車って、こんなに楽しいんだなあと、改めて思いました。
はるかちゃん
ぼくは、じてんしゃのじゅぎょうで左がわに立つ事の意味をしりました。次にじてんしゃにのってみんなできょうそうしたり、おそく走ったりしてとてもむずかしかったけど楽しかったです。
りゅうのすけ君
自転車はどこをはしるのか、どこによるのかぼくは色々学びました。いちばん学ぶのがむずかしかったのは、くだりざかはどうやって進むかです。……びょういんに行くとちゅうに大きなくだりざかがあるのでちょっとこわくてすすむことができないので難しく思います。でも、西田さんや竹之内さんのおかげで、こわくなくなりました。
たける君
ゆうくんが、じてんしゃを、おしえてくれたから、うれしかったです。せんせいと、いっしょに、やれたので、こんどからは、ひとりでがんばります。
ひとき君(小1)