サイクリングを通じた観光事業の振興と、その結果もたらされる地方創生、ならびに雇用創出を推進するための研究、啓発、教育、助言を目的とし、一般社団法人日本サイクルツーリズム推進協会を設立いたしました。
平成29年5月に施行された自転車活用推進法に「自転車を活用した国際交流、観光来訪の促進、地域活性化の支援」が明記されました。
かねてより、地方自治体は、地方創生の一つの切り札として、地方の魅力を引き出すサイクリング観光(サイクルツーリズム)に注目し、旅行業界もエコツーリズムや健康志向の高まりといった流れを受け、観光主体からアクティビティ主体、インバウンド含めたツアー作りに重点を置き始めております。
しかしながら、現状に目をやりますと、以下のような課題が浮かび上がります。
国内外から熱い期待を寄せられているサイクルツーリズムですが、実際には上記のような課題から、必ずしもビジネスに結びついていないのが実情です。
JCTAはこれらの課題が、レンタル自転車を揃え、サイクルステーションを設置するといったハード面のみに偏った施策が原因であると考えています。それでは、一過性の取り組みに過ぎず、長続きしないのは明白です。サイクリストを誘致するためには、地元の方々、行政、自転車関連業界、観光業界など全てのステークホールダーが自転車文化に対する理解を深めることが重要であると考えております。